1997年6月24日火曜日

北海道紀行 初日

1997年6月24日。

仕事が一息ついて一週間の休暇がとれた。車の車検が控えていたので休暇早々に実家に帰り、従兄弟が勤めている工場に車を預ける。これで私は休み期間中の脚を失ったことになった。代車を無料で借りることは出来たのだが、あえて借りなかった。なぜか?そう、こういう機会でもないとなかなかいけない旅行に行くつもりだったからである。

そこで候補にあがったのは、

1:北海道
2:厚木
3:沖縄

どこも行きたかったのだが、沖縄は台風直撃だったので断念。厚木もオープンハウスがあったのだがやはり台風の影響が懸念されたので断念。有無を言わさず北海道が候補に残った。北海道といえば学生時代にトマムへスキーに行っただけ。鉄道研究会会員としてはきわめて珍しい事例であろう。しかも写真班の班長をしていたのだから。

当然このスキーのときは大阪(当然伊丹)から飛行機で帯広往復。鉄といえば帰りにトマムから帯広までおおぞらに乗車したくらいである。行きは専用バスだったから。

さて、行くと決めたら話は早い。6月22日に行くことを決めて23日にJTB黒崎支店にてニューワイドを購入。ここのおねえさんが個人的になかなかよく、GOODであった。手土産にガイドブックもくれたし。

そして翌24日が出発と相成ったわけである。うーん、電光石火の早業。
さすがに準備の都合上チケット調達当日出発とはいかなかったが。なんせ飛行機が無いのよ、この距離になると。JTBは平日しかあいてないし。駅ではニューワイドは扱ってないし。飛行機は昼だし。





チケットを調達したら、あとは荷物の準備である。何をもって行こうか?今回は撮影旅行というわけではないので機材は最小限に押さえたい。でも、デジカメだけでは心もとないので一眼も持っていく。F1ユニットと200mm・135mm・85mm・50mm・28mmに、PKLとRVPをそれぞれ数本。こういう時はズームレンズが威力を発揮するのだが、70-210mmは暗いからパス。標準ズームは持ってない。

カメラはこれだけでさらにノートPC。そして着替えと日用品の類。何とかかばん一つに収まった。当然三脚は持っていかない。ハスキー4段なんか旅行には持ち歩けんぞ。


そして、出発

24日は、晴天。実家の目の前のバス停から折尾駅行きのバスに乗車し、JRで博多へ。折尾での待ち時間の間、上空では航空自衛隊芦屋基地のT1練習機が編隊飛行を実施していた。そういえばT1も今年でT4に置き換えという話もあるし、今年の芦屋基地航空祭は押さえておかなければならないであろう。博多までは快速で41分。昔、特別快速が走っていたころの快速はほとんどの駅に停車して全然快速じゃなかったと記憶しているが、いまはなかなかの快速ぶり。逆に特急が当時の特別快速より遅いときもあるので何を言わんや。


博多からは地下鉄で空港へ。地下鉄で5分。市街地からのアクセスがこれ程よい空港もあまり無いと思われ。

搭乗する飛行機は日本航空585便なのでしばらく時間が。早々にチェックを済ませて飛行機ウォッチング。どうやら沖縄から福岡へ到着した機体が千歳行きになるらしい。事実上那覇発福岡中継千歳行きというわけか。現に乗り換えていかれる方も見受けられた。

福岡空港は定時に出発。定員の10%程度の乗客しかいない。スッチーさんもなんとなく手持ちぶさたのように見受けられないこともない。こういう時はお近付きになって云々ということが頭に浮かぶが(オイ!)、実行するには及ばず。

RWY34でしばし着陸する便を待ちうけてからいよいよ離陸。何度乗っても離陸滑走時の加速感と離陸直後のGの変化と視界の変化は気持ちよいものである。フライトの期待といくばくかの緊張感が交錯して精神が昂ぶるとでもいおうか。さらに、某エースコンバット2にはまっていたので思わず両手の指がフライトの動きをしてしまう。

さて、飛行機は博多湾上空で右へ旋回してぐんぐんと高度を上げる。途中、鳥取上空をぬけ、能登半島を見下ろしながら飛行を続ける。やがて津軽海峡をぬけてはるか大沼公園を望みながら北海道上空にさしかかり、大きく旋回しながら定刻に新千歳空港に着陸。あらためて北海道に来たという実感がわいてくる。着陸してタキシングしている間、航空自衛隊のF15が4機私を歓迎するかのごとく離陸していった。なんとなくうれしい。


さて、北海道最初の列車は781系。シートの背中に広告が入っているところが興ざめ。それでも北海道最初の乗車ということで嬉しさがある。北広島で列車を降りて、ホームの札幌側へ。ここでおおぞらや北斗星の通過を見送る。一応200mmで撮影したが、ちと遠い。あとは札幌に移動し、また北斗星を見る。やはりブルーで統一された編成というものは美しい。DD51重連の重厚感もあわせて感動ものである。



じつは、北海道には来たものの、どこへ行くかは決めていない。とりあえず北へ行きたかったので今夜の宿は急行利尻に決定。22時の発車だがまだ4時間ほどある。自由席ということもあり、20時には並んでおきたかったので早速夕食を求めてすすきのへ。あ、夕食といってもおねえさんをたべるわけではなく、ラーメン。怪しそうな店でビールを飲みながらラーメンを食べ、市電を撮影して19時40分に札幌駅に戻った。

I





早速ホームに並び、入線を待つ。ビールと食料も調達して準備はOK。定刻に入線してきて、乗車。早速満員になった。

車内放送によると今日は寝台・指定とも満席とのこと。なかなかの人気のようである。まあ、旭川までの乗客も結構いるようであった。

列車は22時に発車。急行はまなすと併走する。同時にオルゴールが流れて車内放送。こういうシチュエーションは本当に久しぶりだ。旅情を感じるひととき・・・ 北海道に来てよかった。列車は本線を快走し、旭川で最後尾の車両を切り離す。(写真は旭川にて)





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